生き続ける本とは

種の起源の著者:チャールズ・ダーウィンはかつてこう言いました。
「生き続ける種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適用したものである。」

では生き続ける本とは?

今、本を取り巻く環境が大きく変わってきています。ネットからは情報が溢れ、電子書籍が台頭し、本の存在意義が問われる時代になりました。
しかし冊子にしても書籍にしても印刷物はただページを順に束ねただけのものではないと私たちは考えます。 1つの印刷物にたくさんの人が関り、伝えたい内容をギュッと詰め込んでだからこそ、デジタルの無個性な情報を拾い読みする短命なものであってはならない。
その前提として本や冊子そのものが生き続けなければいけない。
だから私たちは、本の価値を見出します。
それがダーウィンのいう適応力であり「生き続ける本」そしてそれは「PUR製本」という手法で可能になるのです。

PUR製本が
当たり前になる時代に
先駆けて

PUR製本とは簡単にいえば、建築・自動車・電化製品など他業界でも使用されているPURという接着剤を本の背に使用した製本のことです。
しかしこの接着剤は他業界で評判の通り、印刷業界でもすごかったのです。
接着強度、柔軟性、耐久性、リサイクル性、どれをとっても
従来の製本用接着剤とはケタ違い。
この性能の凄さを知ってしまうと、もう従来の製本には戻れません。

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開く。閉じる。曲げる。
当たり前のことが
感動するレベルに。

開く。閉じる。曲げる。本は想像以上に多動作を要求されます。
例えば開きグセをつけようとして強く押しすぎると背が裂けてバラバラになってしまうでしょう。
文鎮やブックスタンドなどの道具が必要になってきます。本は想像以上に柔軟性を求められているのです。
しかしPUR製本された本ならフラットに開き、手を離したままでも読むことが可能なのです。

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形あるものはいつか壊れます。
でもPUR製本なら
その「いつか」が
「いつしか」に
延ばせます。

形あるものはいつか壊れます。本や冊子も例外ではありません。
こと保管温度については尚更。
例えば真夏の車中、その温度は60℃とも言われます。一方、一般的な製本接着剤 の耐熱温度は45℃。
そう、溶けてしまうのです。
ですがPURなら温度変化に強く、耐熱温度もなんと-30℃~100℃。
いつか壊れるがいつしかの事になるのです。

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製本の新常識。
PUR製本が新しい
ブックデザインの
世界を開く

強接着力だから、ページ抜けしないし背割れしない。柔軟性が高いから、ページがよく開き、ハンズフリーで本が読める。
耐寒耐熱性だから本が傷みにくい。耐インキ溶剤性が高いから、ページが劣化しない。
だから従来の製本方法の印刷物が生まれ変わります。例えばこんな本だって。

PUR製本の魅力を
もっと。
生き続ける本ができる10の理由

01.広開性

柔軟性があり、ページがよく開きます。コピーもとりやすく、金具もないのでホッチキス、リングなどが無く安全。ハンズフリーで読むことができます。

02.耐寒耐熱性

耐久温度はマイナス30℃からプラス120℃。外気温環境に左右されず、炎天下の車中や高温多湿の倉庫や船便であっても接着剤が溶けません。(従来のホットメルト接着剤は45℃以上で溶けます)

03.強接着力

強固な接着力。その力は従来の接着剤(EVA)のおよそ2倍。本を多少雑に扱っても背割れやページ抜けが起こりません。

04.耐インキ溶剤性

接着剤が乾燥すると皮膜を形成し、薬剤に対する強さがあります。インキ溶剤で接着剤との化学変化を引き起こすことがないので劣化しません。

05.用紙多様性

従来、塗工量の多いアート紙やコート紙の特に厚い用紙については強度を考慮して糸かがり製本が主流でした。PURなら同等レベルの強度を保ちながら従来の接着剤と同じように手軽に生産可能です。

06.リサイクル適性

書籍を再生紙にする際、紙と接着剤が完全分離しますのでリサイクル性に優れており、「印刷物資材『古紙リサイクル適性ランクリスト』」でAランク評価をされています。

07.省エネ

従来の接着剤と比較し、PURは接着剤の溶解温度が低温で溶けるため、作業の際の機械の消費電力を少なくすることができます。

08.省資源

強度に優れている接着剤なので従来の接着剤とくらべ塗布量を少なめに抑えることが可能。その分の接着剤の使用量を減らすことができます。

09.短納期

接着力が充分高まる時間を考慮しても、高い強度を求めた場合、糸かがり製本よりも早い仕上がりが可能です。

10.著作権保護性

接着剤を単純に融解させることが出来ないので簡単に本を分解することが出来ません。
したがって本をキレイに分解してスキャンすることが難しくなります。

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